もうすぐ卒業 そしてブログ再開

ご無沙汰しております。

昨年末に卒論を提出しました。
卒論のポスターセッションも先日終了しまして、残すところは口頭試問だけとなりました。

卒論のポスターがこちら。

poster

僕の卒論のテーマは、ずばり「ヒトとイヌのコミュニケーション」と「トレーニングの再考」です。

イヌとのコミュニケーションというと、大体の場合「イヌのボディーランゲージを読む」みたいな話になってるかと思います。
そんな感じの本もいっぱいありますしね。
でも、それはどうしても「観察者の想像」の域を出ません。
イヌに実際に確かめるということは、ほぼ無理だからです。
そこで、僕は「ヒトにもわかる形で、イヌの要求を表現・表明してもらう」ということを、卒論のテーマとしました。

ものすごーく簡単に説明すると、イヌに対して複数の選択肢のスイッチを呈示してですね「いま、やりたいこと、欲しいものを選んでもらう」ということをしたわけです。
たとえば「おもちゃ」「だっこ」という選択肢があって、「おもちゃ」を選べばおもちゃで遊んであげて、「だっこ」を選べばだっこをしてあげる。
仮に、呈示されている選択肢が気に入らなければ「ちがう」という選択肢を押してもらって、新たな選択肢を呈示するという具合です。
これなら「ボディーランゲージを読む」とかしなくても、「ヒトが分かる形」で「イヌの要求」を表現・表明してもらえるなと。
つまり「ヒトとイヌのコミュニケーション」を、「成立させる」という方向での取り組みですね。

これから色々と詰めていかなきゃならないなぁと思いつつ、まあまあうまくいったかなぁと思っています。
とりあえず、実験のご協力いただいたわんこさんと飼い主さんには、今後もご協力いただけるので、1年ぐらいかけてじっくり腰を据えて追いかけていこうと考えています。

コミュニケーションについてはこんな感じで、もうひとつが「トレーニング」について。

↑にも書いたように、この研究は「イヌに要求してもらう」というのがテーマなんですね。
しかし、私たちが「ドッグトレーニング」または「イヌのしつけ」と言うとき、ほとんどの場合において「ヒトの要求を、イヌに通すためにやる」ものです。

「トイレはここでやってください」
「知らないイヌに吠えないでください」
「お家の中では静かにしましょう」
「私の手ではなく、おもちゃで遊んでください…足もダメです…靴下もです
 …TVのリモコンなんてもってのほか…ティッシュもだ」
「それはあなたのご飯ではありません」

こんな感じ。
イヌの健康や命にかかわることだってたくさんありますから、当然「やって然るべき」ではあると思います。
ただね、ただ、「イヌは家族」と言いながら、「イヌの意見」を聞くことって、あんまり無いんじゃないかなぁって思うんですよ。
だから「分かる形で要求してもらうためのトレーニング」という、従来のトレーニングとはある意味真逆の方向で、「トレーニングしてみる」ってことを、やってみたかったわけです。

ま、結果としては「欲しいもの、やりたいことを選ぶ」ということをやってくれた感じなので、うまくいったかなと。
先生にも「面白いことやりやがって」と褒めていただけたので、本当にうれしい。
今後、卒論をもとにまた色々やって、書いて、どっかに出すことになると思います。

ひとまず、頑張って卒論書いて、提出して、大学もいよいよ終わりです。
丸5年ですか。
我ながら、頑張ったなぁと思います。

そんなわけでこれからは、僕が5年間かけて学んだことを、どんどんお届けしていこうと思います。

よしがんばるぞ。

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hit1678 について

1978年9月17日生まれ。♂ Dog Life Design ocean style代表。 行動学(行動分析学)に基づいた、イヌの問題行動の改善が専門。 高校卒業後、警察犬訓練士に師事。その後、家庭犬の訓練に従事する。 現在は、問題行動の改善をメインとしつつ、しつけ、トレーニングではなく、「ヒトとイヌの暮らし」を支える「Dog Life Design」というコンセプトで、京阪神をメインに訪問セッションやセミナー講師を務める。 現在、立命館大学大学院応用人間科学研究科応用人間科学専攻(対人援助学領域)に通う社会人大学院生。
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