言われるままに愛犬を褒めた結果

ときどきね、クライアントさんからこんなことを言われるんですよ。

 「近所の人とかに、どんなレッスンやってるの?って聞かれても、すごく答えづらい。
  だって、『いま褒めて』って言われたときに褒めてたら、変わっていったんやもん。
  普通は、オスワリとか、フセとか、マテとかやるでしょう?
  そういうのがないですもんね」

これ、言葉を変えて結構な割合で言われます。
僕がコマンドとかよりも、「褒めるタイミング」にものすごくこだわっているからだと思います。

あ、さて。
前回のエントリでは「こんなときに褒めたら賢くなりますよ お外編」というものをお伝えしました。

じゃあ、どうなるの?と。
「賢くなるってどうなるの?」と。
言葉で説明するより、とりあえず見ていただいた方がわかりやすいかと思います。

まずはこちら。

DSC_0079

とてもきれいに横について歩いてくれていますね。
アイコンタクトもばっちりです。

この子は多少「拾い食い」の傾向があったので、ここまでを目指しました。
「ちょっと引っ張り癖がある」程度だったら、ここまでを目指す必要はないと思います。
リードが緩んでる状態で、のんびり歩ける」ぐらいでいいかなと。

ただ、「拾い食い」「他犬などに吠える」という悩みがある場合は、これぐらいまでできるようになれば、かなり予防できます。
「拾い食いをしたときにどう対処するか?」とか、「吠えたときにどう対処するか?」ということは、置いておきます
そんなことよりも「イヌが自分から飼い主を気にしながら歩く、飼い主を見ながら歩く」ということを、とにかくどんどん褒めていく
それが一番大事。

時々、このブログに「叱り方」というキーワードでやってこられる方がいらっしゃいますが、叱り方を調べる前に「どう褒めるか?」を考えて欲しいなと思います。

イヌの行動のコントロールが上手な人は、「叱り方がうまい」のではありません。
褒めるのがうまい」んです。

続いてはこちら。

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以前にも載せたことのある写真ですね。

この子は、元々「他犬を見るとものすごく興奮して吠えまくる」という悩みがありました。
一度吠え出すと、しばらく止まりません。
でも、ドッグランの横でゆっくり座ってるなんてことも、できるようになっています。

完全に吠えなくなったわけではありませんが、吠えたとしても「ワン!」ぐらいで、すぐに黙ります。
以前は「ギャンギャンギャンギャン!(数分間吠え続ける)」だったことを考えたら、ものすごい進歩です。

「叱り方」なんか、知らなくていいんですよね。
どちらのわんこも、基本は前回のエントリで書いたことを丁寧に続けた結果です。

 ・自分のそばにいる(歩いている)ときに褒める
 ・自分を見たら(気にしたら)褒める

この2つを日々の散歩で続けていたら、ここまでいきました。
早い子だったら、1週間とかそこらで明確に変化が出ます。

また、この子達はアイコンタクトばっちりですが、前回のエントリにもちらりと書いたように「アイコンタクトのトレーニング」みたいなことは、一切やっていません
そんなことをしなくても、これぐらいのアイコンタクトは自然にできるようになります。

 ・自分のそばにいる(歩いている)ときに褒める
 ・自分を見たら(気にしたら)褒める

このタイミングで褒めることを、忘れないでいただきたいなぁと思います。

で、冒頭の言葉ですよ。

 「近所の人とかに、どんなレッスンやってるの?って聞かれても、すごく答えづらい。
  だって、『いま褒めて』って言われたときに褒めてたら、変わっていったんやもん。
  普通は、オスワリとか、フセとか、マテとかやるでしょう?
  そういうのがないですもんね」

大切なのは「褒めるタイミング」と「褒める中身」なんですよね。

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hit1678 について

1978年9月17日生まれ。♂ Dog Life Design ocean style代表。 行動学(行動分析学)に基づいた、イヌの問題行動の改善が専門。 高校卒業後、警察犬訓練士に師事。その後、家庭犬の訓練に従事する。 現在は、問題行動の改善をメインとしつつ、しつけ、トレーニングではなく、「ヒトとイヌの暮らし」を支える「Dog Life Design」というコンセプトで、京阪神をメインに訪問セッションやセミナー講師を務める。 現在、立命館大学大学院応用人間科学研究科応用人間科学専攻(対人援助学領域)に通う社会人大学院生。
カテゴリー: ベースアレンジ, 接し方のベースアレンジ タグ: , , , , , , , , パーマリンク