「こんなときに褒めたら賢くなりますよ お外編」

「こんなときに褒めたら賢くなりますよ お家の中編」というエントリを書きました。
そうなると、次は「お外編」ですね。
ということで、「こんなときに褒めたら賢くなりますよ お外編」です。

お外に関するご相談で多いのは、大体以下の3つです。

 引っ張り癖
 拾い食い
 他犬等に吠える

で、こういうご相談に割とオールマイティーに対応できるようなものがあります。
結論から書いちゃいましょう。

 ・自分のそばに来る(そばにいる)
 ・自分を見る(気にする)

この2つをイヌがしたら、必ず褒めるようにしてみてください。
結構散歩が楽になるはずです。

特に、引っ張り癖と拾い食いにはかなり効果があると思います。
もうちょっと詳しく説明しますね。

 「引っ張り癖」
 「拾い食い」
 「他犬等への吠え」

いずれの問題も、「イヌが飼い主をまったく気にしていない」ことが、要因の一つです。
引っ張り癖のあるイヌは、まず飼い主さんを気にしていません。
ほぼ間違いなく「自分の行きたいところ」目掛けて、猪突猛進です。
そして、「拾い食い」「他犬等への吠え」という問題と、この「引っ張り癖」は大体ワンセットです。
バリューセットのように、ついてきます。

 飼い主を引っ張りながら、自分の行きたい場所へ猪突猛進!
 そしたらそこに、食べ物があった!
 食べたらうまかった!

はい、これで「拾い食い」の学習が成立です。
下手すると一発で覚えちゃいます。

また違う場面では…

 飼い主を引っ張りながら、自分の行きたい場所へ猪突猛進!
 そしたらそこで、イヌと出くわした!
 吠えたらどっか行った!

はい、これで「他犬への吠え」の学習が成立です。
こちらは、一発で覚えちゃうかどうかは微妙ですが、繰り返し経験するうちに、どんどん「他犬-吠える-他犬どっか行く」という学習が定着していきます。
通行人や、バイク、自転車も同様です。

「拾い食い」も「他犬等への吠え」も、大体イヌの方が先にターゲットを見つけます
飼い主さんが気づくのは、大体イヌがアクションを起こした後

 「なんかくちゃくちゃやってる?」と思ったら、何か食べてた。
 イヌが急に吠え出したと思ったら、イヌがいた。

大体こんな感じです。
だから、「事後の対応」がほとんどになります。

拾い食いなら「オヤツと交換」とか。
吠えなら、叱るとかコマンド出すとか。

「オヤツと交換」とか「叱る」とかで対処できている人は、できているわけですから、それほど悩むこともないかもしれません。
でも、それではうまくいっていないという方には是非、冒頭で挙げた「自分のそばに来る(そばにいる)」「自分を見る(気にする)」というタイミングで、必ずイヌを褒めるということを、やっていただければと思います。

そうするとどうなるか?

 ・基本的に飼い主のそばにいる
 ・基本的に飼い主を気にしながら歩く

こういうイヌになります。
アイコンタクトの練習とかは要りません
よくね「自分の目線とイヌの目線の間に食べ物を持ってきて、『ルック』と言いながら、アイコンタクトの練習をしましょう」というトレーニングが紹介されてますけれど、別にそんなことしなくても目は合うようになります。

まあ、アイコンタクトとか書きましたけれども、別に「アイコンタクト」を目指す必要もありません。
要は「イヌが、飼い主を気にしながら歩く」というのが大事

すると、引っ張り癖がまず解消されます。
そして、拾い食いも「飼い主を気にしながら歩く」わけですから、地面に落ちている物に気を取られずに歩いてくれるようになります。
吠えについても同様で、基本的には「イヌは見た方向に吠える」と思ってもらって構いません。
音や気配に反応して吠える場合は別ですが、はっきりと「吠える対象」がある場合、そちらの方向を「見て」吠えます。
てことは、「飼い主さんの方向を見ている」場合、かなりの割合で「吠え」を予防できます
そうすると、「落ちている物」「吠える対象」を「スルーできる」ことになるわけで、さらに「褒めるポイント」が増えます。
ますます問題が解消に近づいていきます。

とにかく大事なのは「正解を教えること」です。
間違いを指摘することではありません。

 「拾い食いをしたらダメ」
 「吠えたらダメ」

こうではないんです。

 「あたしのことだけ考えて!」

これを、イヌに伝えていくわけですね。

もちろん、これだけでは対処できないこともあります。
それは、今までにどのような学習をどれだけの期間積んできたか?
今お住まいになられている地域の環境がどんなものか?(散歩中に他犬に会う回数とか)によって、変わってきます。

あなたのわんこがどうなのか?は、やってみないことにはわかりません。
また、あなた自身がどうなのか?も、これまたやってみないことにはわかりません(褒めるタイミングとかそういう部分ですね)。

だからまずは、とにもかくにも、一度でもいいからやってみてください。
何か変わるかもしれません。

もしもうまくいかなかったり、何も変わらなかったら、僕のところでもいいですし、お近くのプロでもいいですから、一度相談してみてください。
きっと、なんとかしてくれるはずです。

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hit1678 について

1978年9月17日生まれ。♂ Dog Life Design ocean style代表。 行動学(行動分析学)に基づいた、イヌの問題行動の改善が専門。 高校卒業後、警察犬訓練士に師事。その後、家庭犬の訓練に従事する。 現在は、問題行動の改善をメインとしつつ、しつけ、トレーニングではなく、「ヒトとイヌの暮らし」を支える「Dog Life Design」というコンセプトで、京阪神をメインに訪問セッションやセミナー講師を務める。 現在、立命館大学大学院応用人間科学研究科応用人間科学専攻(対人援助学領域)に通う社会人大学院生。
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