「しつけ」と「ハッピー」を繋ぐ 4

ちょっと息抜きがてら、今日は毛色の違うお話を。

できることが増えていく。
それが、ハッピーに繋がっていく。

そんなテーマで、このところエントリを書いています。

やっぱりどうしても「しつけ」となると、「いま、困っていることがある」というところからのスタートになると思うんです。
特に僕の場合は、なんなら「もう、何ヶ所か相談して、全部断られました」という方や、「ずっと教室に通っていたんですけど…」という方からのご相談が多くて、そういう人ばっかりなんじゃないか?ってうっかり錯覚しそうになるほどです。
実際は、そんなことないんですけどね。

でも、やっぱり「しつけ=困っていることの解決」と考えている方は、まだまだ多いと思います。
個人的には、ここを変えていきたいなぁと思うんですね。
それの一環として、こんなブログをせこせこ書いておるわけなんですが。

このブログを読んでいるあなたは、どうでしょう?
困ってることがある方でしょうか?
問題をなおしてくれる人を捜している方でしょうか?

スタートはね、それでいいと思うんです。
でも、それだけだと、ちょっとうまくいかないかも?という話を。

これは、イヌの話ではなくて、人間の話なんですけど。
僕の友達に、長年ペーパードライバーという、AちゃんとBちゃんという2人の女の子がいました。
どちらも「運転が怖い」ということで、車に乗らなかったんです。
それに、車に乗らなくても、生活に困ることはなかったし。

ところが、どちらにも「車に乗らなくてはいけない事情」が、できてしまいました。
仕方なしに、2人ともしぶしぶ運転の練習をして、どうにかこうにか車に乗るようになりました。

それから数年後、この2人はどうなったか?

Aちゃんは、まだ車を運転しています。
行動範囲も広がって、色んなところに出かけられるようになりました。
しかし、もう1人のBちゃんは、またペーパードライバーに戻ってしまいました。

なぜ、こんなことが起きたのか?

まったく僕の個人的な主観なのですけれど、どちらかと言うと、運転の下手さとか、運転に対する怖がり方みたいなものは、今も運転しているAちゃんの方がひどかったと思います。
もう1人の、再びペーパードライバーになってしまったBちゃんの方が、むしろずっと運転はうまかったし、そこまで怖がっているというわけでもありませんでした。
でも、数年経ったら、より下手で、より怖がっていたAちゃん方が運転するようになり、そうでもなかったBちゃんはまたペーパードライバー。

なぜ、こんなことが起きたのか?
それは「運転する」という行動と、その人の「ハッピー」が繋がっているかどうか?の差だったんですね。

どちらも、最初は「仕事の都合で、運転しなくてはいけない」というものでした。
できればやりたくないけれど、それをしないと給料が減る。
つまり「やらないと、困ったことになる」という流れです。
ところが、途中から事情が変わります。

片方の子に、年下の彼氏ができました。
そして、2人でドライブを楽しむようになりました。
彼氏ができたのは、Aちゃんです。
運転は、Aちゃんがしていました。
Aちゃんの彼氏は、実は免許を持っていなかったんですね(多分、今も持っていないハズ)。
だから、車で出かけるとなると、運転は必然的にAちゃんがすることになります。
でも、Aちゃんは今や、ドライブが趣味になっています。

一方のBちゃん。
彼女には、元々彼氏がいました。
運転も、彼がしてくれます。
仕事での運転も、人事異動があったために、運転しなくてもよい部署で働くことになりました。
つまり「運転しなくても、困らない」という状況になったわけです。
そして、立派なペーパードライバーです。

「~しないと、将来困ることになるから、やる」

こういう方向性での行動は、なかなか長続きしません
一方で、「~したら、楽しいから、やる
こういう方向性での行動は、とっても長続きします

だから僕は、「イヌとの暮らし」を、できるだけ「わんこと、飼い主さんのハッピー」に繋がるように、デザインするお手伝いをしたいと思うんですね。

Dog Life Design」というコンセプトでやっていますけれども、それはこういう理由なんです。

「長くしつけをして欲しい」ということではなくて、「イヌとの暮らしそのものが、どんどん楽しく、ハッピーになるようなお手伝い」を、したいなぁと思っているわけです。
それのひとつのツール(道具)が、しつけだったりするんですね。

このブログをお読みのあなたも、是非ともまずは「なにをやりたいか?なにができたら楽しいか?なにをしてるときが幸せか?」を、考えて、そしてそれが自分だけでは難しいなと思ったら、是非お近くのプロにご相談していただければと思います。
きっと、力になってくれるはずです。

ところで。
ペーパードライバーになったBちゃんですが。

いま、また人事異動があって、車の運転をしなくてはいけない状況になりつつあるそうです。
あと、彼氏ともちょっと色々あって、ごにょごにょ。

ものすごーく困ってるみたいです。

念のために書いておきますが、この2人の話をここに書くことは、了承を得ています。
むしろBちゃんの方は、僕が「こういうことで、君は運転できなくなってるんやと思うよ」という話をしたら、とても面白がってくれて、「いつかブログに書いて!」と言ってくれました。

人間の行動も、その行動の後に「ご褒美」がないと、なかなか続かないものなんですよねというお話。

続きます

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hit1678 について

1978年9月17日生まれ。♂ Dog Life Design ocean style代表。 行動学(行動分析学)に基づいた、イヌの問題行動の改善が専門。 高校卒業後、警察犬訓練士に師事。その後、家庭犬の訓練に従事する。 現在は、問題行動の改善をメインとしつつ、しつけ、トレーニングではなく、「ヒトとイヌの暮らし」を支える「Dog Life Design」というコンセプトで、京阪神をメインに訪問セッションやセミナー講師を務める。 現在、立命館大学大学院応用人間科学研究科応用人間科学専攻(対人援助学領域)に通う社会人大学院生。
カテゴリー: イヌの「できる」を増やす, ベースアレンジ, 考え方のベースアレンジ タグ: , , , , , , パーマリンク