無駄吠えだって、褒めたら変わる

前回のエントリでは、「トイレのしつけ」を例に、「褒めることの重要性」についてお伝えしましたが、今回も「褒めること」について、続きます。

トイレのしつけで大事なポイントは、ずばり「失敗を叱らない」「成功を褒める」の2つでした。
もし、いま「トイレのしつけ」で困っているという方がいらっしゃったら、「成功を褒める」ということに、とにかく集中してみてください。
それだけで変わることはたくさんあります。
「成功を褒める」ということに集中しているのに、全然変わらないという場合は、「褒める」の中身、「褒め方」にアレンジを加える必要があります。
その点については、また今後ここでお伝えします。

とにもかくにも「褒める」の話、続きます。

「褒める」ことで、大きく行動が変わった例として、いわゆる「無駄吠え」のケースがあります。
尼崎市にお住まいの方からの、「とにかく吠えて困ってるんです」というご相談でした。
お伺いしてみたら、本当によく吠えるわんちゃんで、飼い主さんが部屋を移動したりするだけでも、けたたましく吠えていましたし、一緒の部屋にいるときでも、何かにつけて吠えていました。
他の飼い主さんと同様に、この方も「吠えたら叱る」ということをメインに対応していたのですが、よくなるどころか吠えはひどくなる一方だということで、レッスンをスタートすることとなりました。

このケースでもやはり「叱ることをやめて、褒めることに集中する」ということをメインに、色々とアドバイスをお伝えしました。
「マテのトレーニング」とか、「スワレの練習」といったことは、一切していません
やったことはただひとつ、「静かにしていたら、褒める」です。
この子の場合は、少々時間がかかってしまいましたが、2ヶ月ほどで改善されました。

こういった「吠える」という問題は、単純に「うるさい」ので、他の困りごとよりも「困った行動を止める」という対応をしてしまいがちです。
しかし、ここでも大事なことは「悪い行動、ダメな行動を止める」ではなく、「良い行動、正しい行動を増やす」です。
「吠える」の場合の正しい行動とは、簡単にいえば「静かにしている」ということになるでしょうか。

ときどき、「ずーっとうるさいんです。静かにしているときなんて、全然ありません」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
本当にそうでしょうか?
24時間、365日吠えているイヌって、いるでしょうか?
断言してもいいですが、そんなイヌはいません。
絶対に、黙っている時間、タイミングがあるはずです。
そこを見つけて、褒める
それが大事なんですね。

いわゆる「問題行動」というのは、目立ちます。
目立つので、ついそこばかり見てしまいます。
でも、そこであえて、「問題を起こしていないイヌ」を見るんです。
いま、何か「困っていることがある」という方、イヌをよく見てみてください。
どうでしょう?
「困っていること」を、やり続けているでしょうか?
きっと、そんなことはないと思います。

まずは、愛犬の「ちょっといいところ」を探して、見つけて、そこからさらに「○○ちゃんの、ちょっといいとこ見てみたい」と、じゃんじゃん褒めていきましょう
きっと、楽しくなります。

もう少し、具体例を交えながら、「褒める」について続けます。

続きます

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hit1678 について

1978年9月17日生まれ。♂ Dog Life Design ocean style代表。 行動学(行動分析学)に基づいた、イヌの問題行動の改善が専門。 高校卒業後、警察犬訓練士に師事。その後、家庭犬の訓練に従事する。 現在は、問題行動の改善をメインとしつつ、しつけ、トレーニングではなく、「ヒトとイヌの暮らし」を支える「Dog Life Design」というコンセプトで、京阪神をメインに訪問セッションやセミナー講師を務める。 現在、立命館大学大学院応用人間科学研究科応用人間科学専攻(対人援助学領域)に通う社会人大学院生。
カテゴリー: 「イヌを褒める」を考える, ベースアレンジ, 考え方のベースアレンジ タグ: , , パーマリンク